2020年04月28日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200429/k10012409821000.html
東日本大震災から9年余り プレハブ仮設の入居者ゼロに 宮城
2020年4月29日 6時12分
東日本大震災で建てられた宮城県内のプレハブ仮設住宅の入居者が、発生から9年1か月を経てゼロになりました。
名取市の「愛島東部応急仮設住宅」では28日、最後の入居者が自宅を再建したとして鍵を返還し、市の職員らが現地で退去を確認しました。
宮城県によりますと、これで東日本大震災で建てられた県内のプレハブ仮設住宅の入居者は全員退去し、発生から9年1か月を経て、入居者がゼロになりました。
東日本大震災で、県内では15の市と町に2万2095戸のプレハブ仮設住宅が建設され、震災から1年後には5万3269人が暮らしていました。
その後、宅地のかさ上げや災害公営住宅の建設が遅れたこともあり、全員の退去まで9年余りもの時間がかかったということです。
一方、県内の賃貸住宅を活用したいわゆる「みなし仮設」には、いまも原発事故で福島県から避難している10世帯18人が暮らしていて、引き続き生活再建の支援が求められます。
名取市社会福祉課の早坂浩輝課長は「9年という長い期間だったが、生活の再建ができたことはうれしい。皆さんが楽しく日常生活が送れる環境を早く取り戻せるよう、今後も支援していきたい」と話していました。
記事になればこれだけのものですが、当事者にとって9年は長いです。
原発事故で福島県から避難している「みなし仮設」には、いまも10世帯18人が暮らしているというから残酷と言うほかありません。
原発が増えすぎた人口を養うためには必要不可欠な施設だとしても、支払った犠牲は余りにも大きいと言わざるを得ないでしょう。
このコロナ禍を機会に日本国における適正人口という事について考えてみたいものですが。