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ウィッツのつぶやき Vol.571

2020年01月31日 趣味で知っているという事と、好きで使う事に執着していることがここまで違うという事を肌で感じることの難しさ、これは気付いてみないと分からないですね。 知っているし、ある程度は使えるのですが、それ以上ではないなんてそれなりに年を取った人に言っても絶対に聞き入れては貰えません。 実際私自身にしても恐らくこれは理解できないだろうと言われても、恐らく知っていることで論破する自信はある程度あります。 それは別の所で徹底的に経験していることがあるからで、好きなものも徹底的に接触しているものがあります。 知っていることはそれに対する軽い経験に、徹底的にやり切っているその経験を援用しているという事は自分自身理解しているつもりでしたし、それがなければ新しいものは開拓できないと感じていました。 実際それは有り得るし、そうすべきだと思ってもいます。 しかし経験していないことは経験していないことだという、そのことに肌で気付くにはタイミングというものがあります。 実際知っているだけで事を進めても、ちゃんと物はできますし形は整います。 中身が違うというか、思い入れが違うというか、出来上がりに納得する程度が違うというか、口で言うのは難しいですが、拘りが有るか無いかという所で職人技の金型か中国製の金型かが判る訳です。 職人が汗水流して作り上げた芸術的金型とNC工作機械で作った金型とでは基本的に違うという事です。 ものがマシニングセンタで仕上げたものでも恐らく同じです。 人間の感覚に勝てるものは恐らく無いのではないでしょうか。 設計でも現場施工でも同じ事で、大工に「土方に刃物を持たせるな」と言われてきたのと同じことで、我々が素人に現場を任せてはいけないと常々言っているのと同じ事なのです。 専門のものには専門のものの拘りが有るという事です。 「土方に刃物を持たせるな」というのはシャベルやツルハシを使う調子で荒っぽく刃物を使われたら大工本職が使う時微妙な木肌を表せなくなるという事なのです。 掘り方や型枠の組み方、コンクリートの打ち方やバイブレータの当て方はやったものにしか分からない微妙なものがあります。 何でもかんでも放り込めばできると考える臨時のアルバイト一人に現場を任せることができないというのが昔の現場監督でした。 建築の現場監督に土木の現場監督は務まりません。 コンクリートの打ち方に対する考え方が違うからです。 私にも経験がありますが、建築現場を担当している監督に現場を任せるとコンクリート打設時に水を入れてしまうのです。 普通土木の現場ではスランプは8~12が当たり前ですが、鉄筋幅の細かい建築現場では鉄筋に馴染ませるために18かそれより大きな数値で打っているようでした。 私が監督していた現場でも生コン車の運転手に水を入れて打たせていたのです。 とんでもない話ですね。 コンクリートが綿密な管理のもとに設計製造されていることを知らない者にとっては打ち難いか打ち易いかだけが問題で強度など関係なかったのです。 知っていてやったのならとんでもない奴ですが、恐らく知らなかったという事なのでしょう。 最近はこんな監督がいるかどうか分かりませんが、工事量の多かった昭和50年代は結構こういう監督もいたのです。 教えて貰えないのなら勉強すれば良いのですが、手がない時はそういう訳にもいきません。 これは例えば調剤薬局の薬剤師や特養や訪問看護の介護職員など、急ごしらえで資格を乱発し数合わせをした業界では大いにある話です。 専門家だからと任せきるのではなく、よく注意して見ることが大切です。